大阪梅田ピラティス&栄養&リンパケアスタジオbody conditioning studio "toiro"主婦歴24年目インストラクター成瀬です。
三寒四温な季節ですね。
梅の花も満開になりつつ、春の香りを運んでくれます。
春といえば、花粉症の辛い時期でもありますね。
りんごペクチンで、免疫力アップ!疲労回復、アレルギーにもお役立ち。
ということで、生で食べるより火を入れて、身体を冷やさないようにスイーツでもいかがでしょうか(*゚v゚*)
『りんごケーキ』
20センチ型使用
✴︎材料✴︎
リンゴ 中3個(ノンワックス)
卵2個
オリーブオイル60cc
薄力粉 100g
全粒粉 100g
砂糖 150g
牛乳 200cc
レモン 1個(国産)
ベーキングパウダー 8g(出来ればアルミフリー)
お好みでシナモン 小1
✴︎作り方✴︎
1.レモンの皮を半分擦る。
レモンの果汁を絞る。
2.リンゴの皮をむいて4つに切って、それを薄く切って、絞ったレモン汁をかける。
3.卵と砂糖を混ぜ合わす。
4.③に薄力粉・ベーキングパウダー・牛乳・レモンの皮を混ぜる。最後にオリーブオイルを入れる。
5.④に、②のリンゴを混ぜて型にいれ、180度で50分焼く。
(30分下段・20分上段で焼きました。)
串で刺してついてこなかったら出来上がり^_−☆
✴︎りんごの栄養・効果効能✴︎
りんごには、良質なペクチンが多く含まれています。最近の研究において、高リポ蛋白血症の患者にリンゴペクチンを供試したところ、摂取90日後には、総コレステロール値が低減したばかりか、悪玉コレステロール値の減少、善玉コレステロール値の上昇が認められ、健常人の脂質構成とほぼ同じになったと報告されています。また、りんごの食物繊維に動脈硬化を予防する作用があることも報告されています。
また、津軽地方の住民の血圧は低く、高血圧の患者が少ないのは、この地域の住民がりんごを多く食べているためとわかりました。りんごを食べるとコレステロールと血圧が下がり、心臓病や脳卒中の予防になることが期待されます。これは、りんごに含まれているペクチンが、増えすぎたコレステロールを吸収し排泄を促進するのでコレステロール値が下がり、りんごに含まれているカリウムが、過剰になったナトリウムの排泄を助けるので血圧が下がるのでしょう。
また、喘息、気管支炎、肺気腫等の肺疾患と食生活について25年間(1960~1985年)にわたり調査した結果、りんごの摂取は、これらの疾患発症を抑制する働きのあることがわかりました。(相対危険度0.63:リスクを37%軽減する)
りんごには、ビタミンCが含まれていますが、多くはありません。しかし、フランスの研究者によるハムスターとモルモットを用いた研究で、標準食餌と一緒にりんごを与えると、血液と臓器内のビタミンC含量が高まりました。これは、りんごに含まれる未知の物質がビタミンCの吸収を助けることを示唆しています。
『参照文献 「果物の真実」 間苧谷 徹 編著 (化学工業日報社発行)』
疲労回復に
りんごには、リンゴ酸やクエン酸などの有機酸が含まれていて、疲労の原因となる乳酸を減らす働きがあります。また、身体の新陳代謝を促進させる働きがあり、りんごに含まれる糖分と共に、疲労を回復させる効果があります。
便秘や整腸作用に
お腹をこわした子供にすりおろしたりんごが効くことは知られています。りんごには食物繊維のペクチン、セルロースが多く含まれています。これらは、腸の消化、吸収をうながす整腸作用があり、消化不良や下痢、便秘に効果があります。また、食物繊維は余分なコレステロールや食品添加物などを便といっしょに体外に排出する作用もあり、大腸ガンや生活習慣病を防ぐこともできます。
りんごのペクチンは、皮に多く含まれているので、できれば皮ごと食べたいものです。
リンゴ摂取とアレルギー予防
近年、気管支ぜん息、アトピー性皮膚炎、花粉症などアレルギー性疾患が増加しており、日本人の約3割の人が、何らかのアレルギーに関係があると言われています。アレルギーとは、身体を守るための免疫機能に異常が生じて起こる疾患です。アレルギー性患者が増えた原因は、栄養バランスの偏りが大きく関与しており、食事内容が、低脂肪食型から、欧米型の高脂肪食型に変化したためと推定されています。
イギリスでは、子供に気管支ぜん息やアトピー性疾患の患者が増加しています。そのため、子供の発育を対象とした疫学調査が行われました。1958年3月に生まれ、33才になった男性5582人と女性5770人を対象に気管支ぜん息症状発症と生鮮果実の摂取量について長期間の追跡調査を行った結果、生鮮果物を摂取しているグループでは、摂取していないグループと比較して、気管支ぜん息のあえぎ症状の発生回数が35%軽減され、発声障害発作が54%軽減されました。このことから、気管支ぜん息の症状改善には、生鮮果物を多く摂取することの重要性が明らかとなりました。
上記の報告を受け、リンゴが気管支ぜん息と関係するかについてイギリスの南ロンドン地区で気管支ぜん息患者1471人と健常者2000人についての疫学調査を行った結果、1週間に2回以上リンゴを摂取すると気管支ぜん息に罹病するリスクが32%も減少していました。また、リンゴ摂取による気管支ぜん息発生抑制効果は、15才より前に発生する気管支ぜん息に対してより強く関係していると報告されています。
アレルギー性疾患発症にはヒスタミンが重要な役割を果たしています(用語解説参照)。ヒトの体の中にある肥満細胞からヒスタミンなどが、細胞の外に放出されるとアレルギーが発症します。そこで、果樹研究所では、リンゴペクチンと血液中のヒスタミンに着目し、アレルギー予防効果についてヒト介入研究を行いました。健康な被験者14人(平均47才)を対象に、リンゴペクチン顆粒を摂取していただき、血液中のヒスタミン濃度を調べました。その結果、リンゴペクチン摂取後、ヒスタミン濃度が平均値で0.70ng/mlから0.53ng/mlへと統計的に有意に24%減少しました。また、被験者14人中13人でヒスタミンの減少が認められました。
アレルギー患者のヒスタミン濃度は健常人に比べ有意に高いことが報告されていること、および、リンゴペクチンによりヒスタミン濃度が低下することから、リンゴペクチンにはアレルギー性疾患に対する予防効果があると考えられました。今回のリンゴペクチン摂取によるヒト介入研究と、イギリスの疫学調査とを重ね合わせて考えると、リンゴを毎日摂取することによりアレルギーが予防できると期待されます。(農研機構果樹研究所)
リンゴ摂取で高脂血症の予防
リンゴは不思議な果物です。栄養成分が記載されている日本食品標準成分表を見ても他の食品と比べて、特徴的な成分は見あたりません。にもかかわらず、数多くの疫学調査、ヒト介入研究などで、生活習慣病予防に効果があると報告されています。すなわち、「1日1個のリンゴで医者いらず」には、科学的に十分な証拠が蓄積しています。今回は、リンゴ摂取と高脂血症の予防についてです。
血液中の脂質のうち、コレステロール(LDLまたはHDL)、中性脂肪などのいずれかが標準値より高いと高脂血症と診断されます。日本動脈硬化学会の診断基準では、コレステロール値220mg/dl、中性脂肪150mg/dlが採用されています。高脂血症は、遺伝的素因や不適切な食事、運動不足などが原因で発生します。高脂血症になると、血中の脂質が過剰となり、動脈硬化を引き起こして心臓病や脳卒中になるなど、様々な生活習慣病をもたらします。
リンゴを摂取すると中性脂肪が減少することが農研機構果樹研究所の研究で明らかとなりました。ボランティアに1日1個半から2個のリンゴを、3週間、普通に食べてもらった結果、血液中の中性脂肪が21%減少しました。基準値を超えていた214mg/dlのヒトでは126mg/dlと正常値にまで改善しました。リンゴを摂取すると、中性脂肪が多いヒトでは減少幅が大きく、もともと少ないヒトでは増加することから、リンゴは中性脂肪を正常化するように働くと考えられます。
血清中のコレステロール値が265mg/dl以上のヒトは、220mg/dl以下のヒトに比べ心臓病になる危険率が2~5倍になるされています。ドイツで行われた高脂血症の患者に対する研究では、リンゴペクチンを1日15グラム摂取すると、血液中の総コレステロールと中性脂肪が有意に低下し、HDL-コレステロール(善玉コレステロール)は増加しました。試験開始後90日目には、健常者の脂質構成とほぼ同じになりました。さらに、弘前大学で行われた糖尿病患者に対するリンゴに含まれている食物繊維の研究、農研機構果樹研究所の健常者に対するリンゴペクチンの研究でも、HDL-コレステロールの増加と、総コレステロール、LDL-コレステロール(悪玉コレステロール)、動脈硬化指数の低下を認めています。
疫学調査の結果からも心臓病や脳卒中に対するリンゴ摂取の効果が明らかされています。フィンランドで1967年から28年間、約1万人の男女を調べた疫学調査(コホート研究)から、リンゴの摂取は、脳卒中になるリスクを、男性で41%、女性で39%下げると報告されています。このリスク低減効果は、ワインやお茶、タマネギよりも高いとしています。(農研機構果樹研究所)
ーほのぼの田舎の味の果樹園ー